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私は石川県の能登と加賀のちょうど中央に位置する海の幸と食文化に恵まれた環境で生まれ幼い頃は海で魚や貝を採って遊び、学生中は地元で漁港や旅館で料理に関するアルバイトなどをして育ちました

その後上京し、ひょんな事から海外を旅する仕事に就き、有名雑誌で星の付いたレストランのメインメニューや国王から御墨付きをもらう料理人の料理、少数部族の郷土料理や各国で愛されている大衆料理、珍しい食材や独特な手法で作られた料理などを世界各地で食してきました

いつ頃からかその興味が料理方法に向きはじめ、空いた時間を使ってはいろんな国の料理店の門を叩いてはキッチンを手伝わせてもらうようになりました

そんな生活が長く続くうちに、お手伝いさせていただいたキッチンの数もそこそこな数となり、それなりに仕事も普通にこなせるようになってきました

とは言いましても、キッチンで共に働くその道一筋で頑張ってきた料理人よりは明らかに仕事も遅く、二束のわらじでの料理人をしているという負い目もあってお手伝いさせていただくキッチン以外では料理人と名乗ることを避けてきました (当時はペンネームでブログを書かせていただいていました)

そんな時、旅先でお手伝いさせていただいたレストランのシェフに「なぜお前は自信もって料理人と言わないんだ? 」と問われ、その心のうちを打ち明けると

「早くお客さんに料理を届ける事は素晴らしいことだが、私たちがその前にこだわるべき事はお客さんが納得するおいしい料理を作る事。技術やスピードなんてのは同じことを何度もやってたら上手くなって早くなるのはあたりまえ。それにこだわるのは本人のおごりか店側の都合でしかないと私は思う。お前は普通に仕事ができているから気にするな。私は早さなんて事はこれっぽっちも自慢に思っていない。しいて言うなら、この店の味、私の作る料理を愛してくれる人が居るって事が私にとってこの上ない嬉しい事であり、それが私とっての自信であり自慢できる事。私の持ってるもので自慢できるものといったらこれぐらいなもんだ。でも、その反面このレストラン以外で働いた事がないことから生まれる不安は一時たりとも消えた事が無い。私は、私と正反対の人生を過ごしているお前がとっても羨ましく思えるよ。お前がここで働いた料理人と胸をはって言ってくれる事が私の喜びでもある。それと、お前が賄いでいろんな料理を私に見せてくれるのが今の私の毎日の楽しみさ」

と言って私に自信を与えてくれました。この一言は私にとって今も宝物です

2011年はこの道を歩き出してちょうど20年目となる節目の年。まだ二足のわらじでの料理人には変わりなく修行の旅を続ける身ではございますが、この言葉に勇気を頂き2011年よりこのブログを開始しました

私の見てきたいろんな国の料理やレシピ、私の創作作品を紹介する自分勝手なブログではございますが楽しんでいただければ嬉しいです

旅料理人 こばやし